おっさんがソロキャンプをはじめる~スタイルを決めよう

突然ですが、皆さんもソロキャンプを始めようと思い立ったら、何よりも夢が広がりますよね?
◎どんな道具を買ってどんなサイトにしようか
◎焚き火をして旨い酒が飲みたい
◎朝日を眺めながら豆から挽いたコーヒーが飲みたい
◎大自然に抱かれてハンモックでリラックスしたい
◎災害時に頼りになるサバイバルの達人になりたい
◎ソロキャンを完璧にこなしてグルキャンで一目置かれたい
◎キャンプ女子とお近づきになりたい
◎などなど・・・

一部不純な夢もありますが、まぁいくつになっても男の子の原動力なんてそんなモンです。

とまれ、ワタシもソロキャンプに行こうと思った時から夢だけは大きく広がりました。

だけど、ソロキャンプと一口に言っても何が必要で、どんな事を知らなければならないのでしょうか?

ワタシのキャンプの知識自体、30年前のオートキャンプ主体の知識ですし、持ってるギアも古く、そしてソロで使うには大きなものばかりでした。

それに、最近のキャンプ場事情などもさっぱり分からんし・・・。

そんなワタシと同じような思いの方も多いと思います。

そこで今回はソロキャンプを始めるにあたっての基礎の基礎。

妄想を具体的行動に落とし込んでいくソロキャンプの準備に関して考察して行きたいと思います。

目次

キャンプスタイルの決定は大事

サケサカ
どんなスタイルで?
何を持ってどうやって?
・・・悩みは尽きないです
ソロキャンプを始めよう!
は、いいですが、じゃあ実際はどんなスタイルでやるの?
という疑問が・・・。
そもそも30年前のキャンプスタイルと言えば、ツーリングや山登り以外でソロキャンプというのは殆ど聞いたことは無かったし、ランタンやバーナーの燃料なども基本ガソリンかODガスがチョイスの主流で、CB缶は亜流、LEDというか電池式はサブのサブで邪道扱い(個人的私情入りです)。
メーカーも何と言ってもコールマン。次いでスノーピーク、ロゴス、プリムス、EPI・・・とかかな?
もっと他にもあったとは思いますが、ガレージブランドなど聞いたことも無かったし、中華製の激安コピー商品なんてものも存在してませんでした。ついでに言うとAmazonさんも無かったな・・・。
そんな30年前からやって来たタイムトラベラー・キャンパーのワタシからすれば、現在のキャンプ事情はまるでちんぷんかんぷんで、ギヤの優秀さには目を瞠る想いです。
ですので、まずはそんな溢れかえる情報を整理して、自分の目指したいキャンプスタイルを決定する事から始めてみましょう。
というわけで、まずは。

テントサイトの高さによるスタイル区分

そもそもキャンプって何よ?

というわけで物知りなWikipedia先生に聞いてみると

キャンプcamping)とは、野外で一時的な生活をすること。野営露営宿営ともいう。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
と教えてくだはりました。
サケサカ
Google先生もWikipedia先生も素晴らしい
これも30年前には無かった事ですね
まぁ、野営というと軍隊やボーイスカウトの行なう活動を思い出しますが(そういうスタイルも今は流行ってるみたいですね)、ソロキャンプに向いたキャンプスタイルを、テントサイトの高さによる区分、シチュエーション別区分、交通手段&荷物運搬手段別区分という3つの区分け方で考えてみましょう。

Low/お座敷スタイル

お座敷のようにLow=低い、スタイルのキャンプ。

言葉の通り背の低いキャンプチェアなどを使い、より地面に近い形で楽しむスタイルのキャンプですね。

ゆるキャン△のりんちゃんがやっているローチェアとローテーブルを使ったスタイルや、初期の野クルがやっている敷物を敷いて座る地べたりあんスタイルと言えば通りが早いかな。

テントなども1~2人用の背の低いタイプを使い、直火で焚き火などを楽しみ(直火NGの場所もあるので注意)ながらローチェアとローテーブルでコンパクトバーナーなどで簡単な料理を楽しむ。

そんなロースタイルキャンプは現在ソロキャンプでは最も楽しまれているスタイルのキャンプかもしれませんね。

メリットは比較的コンパクトにまとまるキャンプギアが多いため、荷物が少なくてすむところ。

デメリットはそういうコンパクトにまとまるギアは純正メーカーのお高いものが多いところと、ローチェアから前かがみになって焚き火やローテーブルで料理や作業をしたりするのって、思っているより腰に負担がかかるってところですね。

High/ダイニングキッチンスタイル

LOW=低い、の反対。High=高い、スタイルのキャンプ。

一般的なご家庭のダイニングやキッチンのように、普段の生活で最も慣れ親しんだ高さのテーブルや椅子を使い、ロッジ(家)型のテントなどを用いたり、タープを張ったりして男性でも立ったまま移動できる動線を確保したスタイルで、その居住性はまさに家にいるように快適なものです。

この立ったまま移動できる動線というのは案外重要で、ロウスタイルのチェアから立ったり座ったりを繰り返すというのは結構足腰に来ます。

また、立ったままのスタイルでテーブルが利用できるので、調理をしたりするのも圧倒的に楽です。ですので、キャンプ場でもしっかりとした料理をガッツリ作りたい人には向いたタイプかもしれませんね。

メリットはこのようにテントサイトの移動や作業が楽な事。

デメリットはどうしてもギヤの一つ一つが大きくなりがちで、荷物が全体的に多くなってしまうところですね。

Middle/リビングスタイル

前述の二つのちょうど間、Middle=中間の高さでサイトを構成したスタイルのキャンプです。

イメージとしてはソファや膝丈くらいの高さのテーブルが置かれたリビングルームですね。

キャンプ用チェアの中ではローチェアに分類されるチェアを用いてはいますが、先ほど紹介したロースタイルがアグラチェアという別名があるような、地べたにより近い形のチェアなのに対して、こちらはもう少し座面が高く、かといって立って使うタイプのテーブルに合わせると少し低いというような、まさに中間の高さのチェアが各メーカーから色々と発売されています。

それに約40cmくらいの膝丈くらいのテーブルを合わせると、ちょうど座った時の肘位置より少し低いくらいの位置にテーブルの天板が来て、非常に使い勝手がいいです。

メリットとしてはハイスタイルのものよりはコンパクトにまとまるギアが多く、比較的荷物も軽量化できることと、立ち上がるのにも前かがみで焚き火などを弄るのにもアクション的に体にそれほど負荷がかかりません。

デメリットとしては逆にロースタイルのものよりは荷物がかさばるところと、うまくまとめないとどっちつかずになって結局荷物が増えてしまった、となりかねない点ですね。

テーマ別キャンプスタイル

つづいてはテーマ別の区分です。

高さ別の区分がテントサイトの動線を考えたハード面での区分とすると、こちらはどんなスタイルイメージでいくかという、ソフト面での考え方と言えるでしょう。

グランピング風おしゃれキャンプ

とりあえずこのグランピング(Glamping)というのは、グラマラス(魅惑的な)とキャンピングを掛け合わせた造語で、ホテルやリッチなコテージorテントに泊まりながらキャンプ的自然生活を体験できるという宿泊形態のひとつですから、このブログで言うキャンプとは意を異にするものとしてキャンプのカテゴリーとは別に考えますので、ここではあくまでグランピング風な居住空間や料理にも拘ったおしゃれなキャンプと定義します。

まぁ、簡単に言えばインスタ映えするおしゃれキャンプというところですかね。

先の二つの高さ別スタイルで言えば、ちょうど中間のミディアムスタイルが多いでしょうか?

ただ、単にミディアムスタイルのテーブルやチェアを使うだけでなく、ギアを魅せる収納にしたラックを使用したり、テント自体もフラッグやウインドスピナー(風車。張り綱にくっついてくるくる回っているカラフルなアレです)などで飾り付けたりと、キャンプサイトそのものをおしゃれに飾って楽しみます。

料理なども凝る必要は無いですが、スキレット(鋳鉄製のフライパン)やウッドボードを使って盛り付けにも凝ってみたりと、準備そのものを楽しむスタイルのキャンプと言えるかもしれません。

それと個人的なイメージですが、何となく木製のギアが似合う気がします。

メリットはセンス良く仕上げれば他のキャンパーからの注目の的になれる(ホントか?)こと。

デメリットは準備に時間をかける分撤収にも時間がかかることと、センス良くやらないと単にゴチャゴチャしたサイトになってしまうことですかね?

ブッシュクラフト&サバイバルスタイルキャンプ

このブッシュクラフトとサバイバル、厳密に言えば違うものなのでしょうが、素人目にはあまりその違いが分からないのでここでは同じ括りで考えたいと思います。

まずサバイバルというのは困難な状況の中で生き残ること、というような意味で、キャンプでは自然の中での自給自足出来る技術とでもいったところでしょうかね。

そしてブッシュクラフトというのはそのサバイバル技術を用いて、最低限のギアだけを持って自然と向き合い、現地で拾った枝や枯葉などを用いてギア自体をその場で手作りで調達したりして楽しむスタイルを言います。

いずれにしても最低限の必需品はナイフ、ですかね。

最近では軍隊引き下げの軍幕と言われるテントやそれを模した軍幕スタイルのアースカラーのテントも流行っていますね。

それにやっぱりカモ柄と言われるカモフラージュ柄、つまり明細柄のギア類や必要最小限の無骨な男っぽいギアが特徴ですが、最近では女子ソロキャンでもこのスタイルは結構人気みたいです。

メリットとしてはより自然との一体感を感じられること。

デメリットとしては多少の経験則を必要とすることと、整備されて混み合った(特にファミリーなどが多くいる)キャンプ場などではイマイチ浮いちゃった感が否めないこと、ですかね。

手ぶらでキャンプ

先に書いたグランピングもこの手ぶらでキャンプのカテゴリーの一部になるかもしれませんが、いずれにしてもその名の通り手ぶら(もしくはそれに近い状態)で行くキャンプの事です。

最近ではテントや寝袋は言うに及ばず、テーブル、チェア、焚き火台やバーベキューグリルまで、ありとあらゆるキャンプギアがレンタルできます。

レンタルはキャンプ場所有のものを借りたり、専門の業者にお願いしてキャンプ場に直接配送、返送もキャンプ場から宅配便で・・・という、まさに手ぶらでキャンプ。どちらもソロキャンプセット、ファミリーキャンプセットなどのパッケージで一通りのギアを貸してくれるところがありますので、そういうセットを利用するのも手です。

さらにキャンプ場によっては食材もセットで用意してくれるところもあるので、ホントの意味で手ぶら(着替えぐらいはいるでしょうが)で出かけられることもあるでしょう。

これのメリットは手ぶらで出かけられると言う事の他に、実際に高額なキャンプギアを買う前にレンタルで使用感を試してみる事が出来るということもあります。

デメリットは自分好みと言うわけには行かないところと、毎度毎度このスタイルだと結局お金がかかるところですかね。特にグランピングはそもそも論でお高いです・・・。

番外編~デイキャンプ

ちょっとここまでのスタイル分けの区分とは違いますが、デイキャンプというジャンルもあります。

これは読んで字の如く【デイ】の【キャンプ】。つまり日帰りキャンプですね。

皆さんも一度はやったことがあるであろう、仲間とのBBQやハイキング、ピクニックといったモノに近いキャンプと言った方が分かりやすいですかね?

基本的に宿泊を伴わないキャンプですから、寝袋やマットのような就寝具関係のギアは必要ありませんが、テントやタープなどは場合によっては張ったりすることもあります。

主には夏の日差しよけや急な雨対策、そして昼寝用という風にも使えますしね。

そんなテントサイトで軽い料理を作って食べたり、チェアやハンモックなどでのんびり時間を過ごしたり、焚き火を眺めてぼ~っとしたりと、基本的に日中の過ごし方は普通のキャンプと何ら変わりはありません。

荷物も好きに持っていけばいいんです。

デイキャンプのメリットとしては前述のように宿泊を伴わないキャンプですから、ホントの初心者の方のデビューには却っていいかもしれません。来たるべき泊まりキャンプへの予行練習のためにもね。

デメリットとしては結局どんなに寛いでも、その日のうちにすべての道具を撤収しなければならないので、特にのんびりお酒を楽しんでいた場合にはえらく面倒臭いですし、焚き火をしたり炭を使ったりした場合はそれを鎮火させて片付けるというのはデイキャンプ可能な施設で専用の竈を使用したり、火がついたままの炭でも捨てていい設備のあるバーベキュー場などでもなければ、時間も手間もかかりますね。

色々問題になっている焚き火の跡をそのまま放置して帰っている馬鹿者たちの愚行など、案外このデイキャンプの場合が多いんでないかとも考えます。

それでもソロの場合、自然の中に出かけてチェアでのんびり寛ぎながら、コーヒーを一杯楽しんだり、カップラーメンを食べるだけでも日常を忘れて束の間癒やされる時間になるとは思いますよ。

でもまぁ、結局『今度は泊まりで・・・』と思うのは必至ですから、やっぱり本格的キャンプへの導入や泊まりで出かけられるスケジュールがどうしても取れない時の代替案的になってしまうのかもしれませんね。

勿論、基本自分は泊まらないでデイキャンプ中心で楽しんでいるって方もいるかも知れませんが、キャンプに行く目的の大きな一つが自然の中でのんびりお酒を飲むことなワタシには、少々物足りないジャンルであることは否めません。

移動手段&荷物運搬方法別キャンプスタイル

最後は移動手段&荷物運搬方法によるスタイル考察ですが、これ、結構大事です。

移動手段や荷物の運搬方法によって、実際に運べる荷物の量は大きく変わってきますので、やりたい方向性のキャンプスタイルが、事実上不可能と言う事だってあるかもしれません。

勿論、あるものの中で工夫するってのは大事なんですが、まずは箱が決まらないと中身も決められないですよね?

と言うわけで、交通手段と荷物運搬方法に関していくつか考えてみましょう。

自家用車&キャンピングカーでのオートキャンプ

いわゆるオートキャンプでして、30年前にワタシがやっていたのもこのタイプに入ります。

メリットとしてはキャンプ場までの移動が文字通り車ですので、原則的に持っていける荷物の量に制限がありません。

総重量が50kgもあるようなテントだって(実際ワタシ持ってました)、少々重量のあるテーブルセットやかさばる薪ストーブセットどころか、薪や炭だって大量に持っていくことが出来ます。

オートキャンプサイトと言われるサイトを持つキャンプ場にはAC電源が完備されたところもありますので、テントの床面に電気カーペットを敷いたりなんて事も出来るので、今流行の冬キャンプを快適に過ごすには最も適した方法なのかもしれません。

それにそもそもキャンピングカーなら言うに及ばず、ミニバン程度の自家用車でもテントを張らずに車の中で寝る=車中泊というスタイルを取ることも出来ますので、悪天候や低気温の場合などは初心者にはありがたい方法かもしれません。ただし、夏など暑いからと言ってエアコンを付けるためにエンジンかけっぱなしなんていうのは絶対にダメですよ!

さらに言えばキャンプ場というものは基本的には都市部から離れた交通の便が良くないところにあることの方が多いため、アクセス自体が車の方が圧倒的に有利という現実もあります。

ただし、サイトに直接車を乗り付けられないキャンプ場などでは、サイトまでカートやリヤカーなどで運ばなければならない場合、大量の荷物が仇となるような事もありますので、その場合はいかに車とは言え持っていく荷物のセレクトは慎重に行なわなければならない場合もあるかと思われます。

とは言え基本的に車でキャンプ場まで乗り付けるのが、途中の買出しなども含めて圧倒的に便利ではあるのは確かですね。

ですが!

そもそもワタシ、現在は車を所有していません・・・。

勿論レンタカーと言う手もありますが、当然レンタカー代も余分にかかりますのでお財布にはあまり優しくない。ですが、確かに休日のスケジュール的な問題や、そもそも車で無ければ行き辛いキャンプ場などに訪れたい時などのために、オプションの1つとして考えておいてもいい選択肢ではあります。

バイク&自転車でのツーリングキャンプ

バイクや自転車の荷台に直接手持ちのバッグや荷物を括り付けて、場合によっては荷台の左右にぶら下げるタイプの専用のツーリングバッグを使用したり、自身の背中にバックパックを背負ったりすれば搭載量はかなりの量を運ぶ事が出来ると思います。

とは言え車と比べれば遥かに搭載量は限られますし、二輪のためバランスも大事ですし、自転車だと所詮は人力ですからあまり重量があり過ぎるとかなりしんどい事になりますよね。

ですので実際に持っていける荷物の量は、この後の公共交通機関を使った場合とそう多くは変わらないのかもしれません。

ま、どっちにしてもワタシはバイクの免許は持っていませんし、普通自動車免許で乗れる原付バイクどころか自転車も持っていません(今住んでる地域は徒歩と電車で移動するのが最も便利な地域ってのもあったりします)ので、キャンプに行くためにそこから用意すると言うのもなんだかなぁ・・・って感じではありますよね。

それに自転車くらいなら用意は出来ますが、自転車の場合移動できる距離が相当限られるし、先述の通り現在の居住地が便利な都市部なため、逆に自転車で行けるくらい近場にはほぼキャンプ場は無いみたいなんですよね。

と言うわけで、物理的な諸事情も含めてこのスタイルはワタシの場合は却下です。

公共交通機関を使ったキャンプ

電車やバス+徒歩(時にはちょっとズルしてタクシー)で移動するスタイルのキャンプ。

当然のように荷物は自分自身の人力1つで運ばなければなりませんので、ギアセレクトが重要になってくるスタイルですね。

しかし、かつて車で行くオートキャンプに行っていたワタシとしてはそもそもキャンプと言うのは車で行くモノでした。

ですので、実家を出て今の飲食業に転職し、車を手放して以降はそうそうキャンプには行けないなぁ、と思い込んでいました。勿論、友人達と休みが合わないというのも理由ではありましたけどね。

そんな中最近のソロキャンプブームに関わる色んなメディアを見ているうちに、最近では自家用車やバイクを使わずに公共交通機関を使ってキャンプに行くのが当たり前になっている、と言うのを聞いてまさに目からウロコという感じでした。

サケサカ
そっか
電車でもキャンプに行けるんだ
このことに気付いてから(今さら!)は、このスタイルでやれるキャンピングスタイルを模索していきました。
とするとここで決めなければならないのは、交通手段は公共交通機関を使うとしても、その場合の荷物の運搬方法ですね。

バックパッカースタイル

バックパック、つまりはリュックサックに必要最小限の荷物を詰め、背中に背負って移動するスタイルのキャンプです。

元々は旅行スタイルとしてバックパッカーという言葉もありますし、アルピニスト=登山家の方たちの間では昔からあるスタイルですよね。

まぁ、アルピニストの方たちのように金属製品は極力軽量のチタン製にして、とことんまでミニマムに荷物をまとめる必要までは無いでしょうが、自分の体力と相談しての結果にはなりますが、すべての荷物を背中に背負って歩くわけですから、荷物は少なく軽量であるにこした事はありません。

と言うわけでメリットは両手が空くので身動きが取りやすく、ザック1つという機動力は気楽さにも繋がるでしょう。

デメリットはあまり重い荷物、大きい荷物を持って行けないところ。持って行ったにしても疲れます。ですのでコンパクトに荷物をまとめる必要があるのですが、コンパクトで軽量なスタッキングの良いギアはお値段高め、と言うところですかね。

キャリーケースorキャリーカートスタイル

ここ数年街中でも小さめのキャリーカートを引いて歩いている方を見かける機会も多くなってきたのですが、キャンプの場合は海外旅行で使うような大きなキャリーケース(スーツケース?)や、荷物を括り付けることの出来るキャリーカートにコンテナボックスやバッグなどを搭載して、ゴロゴロと引きずってキャンプ場まで行くスタイルです。

このスタイル、実はワタシ的にはかなり目からウロコでした。

日帰りバーベキューに参加するくらいならともかく、え? キャンプに電車で行くの? キャリーケース引きずって?

と、最初聞いた時はへ~ボタンをいくつも押したいくらいでした(古い!)。

元々キャリーケースキャンプというのはおしゃれキャンプYouTuberのもりふうみさんが始めたスタイルらしいのですが、最初は女性ぽいかなとも思っていたのですが、案外男性でもこのスタイルを取り入れている方もいるみたいで、面白いなと思ったものです。

このキャリーケース&カートスタイルならば背中は空いているわけですから、途中で買った食材や酒類くらいは背中に小さなザックを背負ってちょい足しすることも出来るかもしれません。

と言うわけでメリットとしては、公共交通機関を使用しての移動の割りには比較的荷物の搭載量に余裕があること。キャリーのタイヤがしっかりしたものを用意すれば、少々重い荷物でも楽に運ぶ事が出来ること、などがあげられます。

デメリットとしてはこのスタイルの場合街中の舗装された道を移動する分には有利性を発揮できるのですが、キャンプ場周辺など舗装されていない道を移動する時は途端に機動力が奪われるところですね。特に雨上がりなどで道がぬかるんでいたような場合、最悪キャリーを両手で抱えて移動しなければならないようなケースも出てくるため注意が必要です。

それと、これはバックパック、キャリーケース&カートのどちらの方法にも共通なのですが、どうやっても人一人が持って移動するにはかなり大きな荷物を持って電車やバスに乗ることになりますので、朝晩のラッシュ時などは避けたスケジュールでキャンプ場への往復を考える方がいいですね。

というより、キャンプ場周辺はともかく自宅最寄り駅から朝電車に乗るのに、荷物を持って無くてもあのラッシュの人ごみを見ると乗る気が失せますので、自分も他の人もお互いが不愉快な思いにならないように、通勤通学などの移動ピーク時間帯は避けるようにしましょうね!

サケサカ流ソロキャンプスタイル

さて、ここまでテントサイトスタイル別と移動手段別によるキャンプスタイルを色々紹介したわけですが、皆さんは自分のやってみたいキャンプスタイルのイメージを掴むことはできましたか?

ワタシは出来ました。

というか、ここまでの文章を読んでいただければおおよそどこを重点的に書いているかで分かってしまうかとは思うのですが、サケサカが目指すキャンプスタイルとしては、まず移動手段&荷物運搬手段としてはキャリーカートを引きずっての公共交通機関。

まぁ、休みの取れるスケジュールによっては朝一に帰って来ないといけないような場合はレンタカーを借りてのオートキャンプになる可能性もありますが、基本的なスタイルとして準備するギアはキャリーカーとで運搬できるものと考えます。

そしてテントサイトスタイルなんですが、そもそも30年前のオートキャンプ時代は完全にハイスタイルキャンプでした。

その頃はツーバーナーやダッチオーブン、ハイスタンドBBQコンロなども使って結構手の込んだ料理なんかも作っていたんで、立ったまま作業できるサイズのテントサイトは非常に都合が良かったんですよね。

というより、当時は今みたいなロースタイルキャンプとかって、山登りのバックパッカーの方たち以外では殆ど聞いたこと無かったような気がするなぁ。

とにもかくにもこのハイスタイルは元々オートキャンプとベストマッチングのスタイルですから、カートスタイルをベースに考えた場合は物理的に却下。

同時にツーリングスタイルも前述の理由で却下。

ブッシュクラフトやサバイバル系の軍幕などを使ったミリタリースタイルは結構憧れたのですが、ギリギリまで悩んで最終的に『オレってそんなにストイックなスタイルのキャンパーじゃないよね?』と思って止めました(笑)

昔から憧れていたのはグランピングとまでは言いませんが、ある程度の快適さとお洒落さを兼ね備えた(当時は極楽キャンピングと言ってましたが)スタイルのキャンプです。そうは言ってもこのイメージの部分は結局最初のうちはいろんなイメージが混ざったりするでしょうけどね。

とすると選択肢はハイスタイルが無い以上、リビングルームっぽいミドルスタイルってことになりますね。

実はミリタリーまで行かないロースタイルで同様のことも出来ると思うのですが、とあるホームセンターのアウトドアコーナーで実際にローチェアに座って、ローテーブル上を弄っているイメージで前傾姿勢になってみたのですが、当時少し腰の調子が良くない時だったのもあったのですが、腰がピキッてなるくらい負担がありました。

まぁね、歳取ってくると腰だの膝だの股関節だのと悪いところが山のように出てくるモンで、そんな老体には地べたに近いスタイルはかなり厳しいってのが分かってしまったのですよ・・・。

というわけで、サケサカ・スタイルのキャンプスタイルは、ブッシュクラフトよりは【グランピング風おしゃれ】よりなイメージのギアを、コンテナボックスやバッグを【キャリーカート】で運搬し、【公共交通機関】を利用して、【ミドルスタイル】で楽しむ! と言う事になりました!

これに合わせて次回からは実際に必要なギア、欲しいギアのチョイスに入っていくことにします。

これからソロキャンプを始めよう、キャンプ道具を買いたいけど何が必要なんだろう? いくらぐらいかかるんだろう? と考えている初心者の方には必読の内容になりますよ。

おわりに

このブログを書いている現在は、2020年4月5日です。

後年この頃のことがどのように思い出されるのか分かりませんが、現在は不要不急の外出自粛規制がかかっています。

ワタシの本業の飲食店の経営も営業自粛も含めて考えていかなければならない深刻な状況で、キャンプ系YouTuberやブロガーたちも外出自粛で動画収録などは止めているようです。

実際次回からご紹介する予定であるキャンプ道具を使って、ワタシもいよいよソロキャンプのリターンデビューを計画していて実行間近だったんですが、とても脳天気にキャンプになど出かけている状況では無くなった為、アウトドアに出かけるのは当面の間延期です。

ですので、今は出番を待つ多くの新しいキャンプギアたちが部屋の片隅に積み上げられている状態です。

今はこの騒ぎが一日も早く収束する事を願って、そんなギアたちを一つ一つ紹介しながら、実際にフィールドに出た時のイメージトレーニングのためにもこのブログを書き綴って行きたいと思っています。

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この記事を書いた人

50代で飲食業からWebライターに転職していい歳して挑戦し続けるおっさん。愛車ジムニーJA-11で行くソロキャンプを楽しむかたわら、現在はアウトドアライターとしても活動中。

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